書評
JOHN H. WARFEL 著/矢谷令子・小川恵子 訳―図説筋の機能解剖第4版
初山 泰弘
1
1国立身体障害者リハビリテーションセンター
pp.262
発行日 1994年3月10日
Published Date 1994/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107578
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本図説の原著は,ニューヨーク州立大学などで教鞭をとっていた2人の学者が,個々の筋の形態,機能の平易な解説書を企図し,四肢と頭・頸・体幹との2冊に分け編したものである.1945年に発行され現在までに第6版を重ねている.訳書は原書の第3版が発行された1967年に,当時リハビリテーション学院の教官であった訳者等が,自ら米国で学んだ経験と,当時まだこの種の教科書の少なかったわが国の状況を踏まえ,関係分野の参考書にと翻訳したものである.この訳書も版を重ね今回第4版の発行となったが,わが国でもこの分野の有用な参考書として好評で,各版とも第6,第7刷と増刷されている.
本書の構成は筋の形態・機能を解りやすく解説する目的にそって,ページ毎に個々の筋の模式図を鮮明に描き,筋の起始,停止,運動点などを明示し,関連する骨格,神経,血管などを添え,筋の機能,支配神経,関係動脈などを簡潔な文で補っている.
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