書評
J.H. Warfel著,矢谷令子・小川恵子訳―「図説筋の機能解剖(改訂第2版)」
岩倉 博光
1
1帝京大学
pp.502
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518101952
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四肢や体幹の運動のありさまを眺める時,どの筋がどのように活動しているのか概念として考えるのはそれほどの難儀ではなくなっている.日々接する運動障害のそれぞれについて,ある程度まで筋肉の評価のために役立つ基礎的なことを述べた書物が数多く見られるようになったこともその理由のひとつであろう.ことに筋の形とか,起始と停止の位置を明らかにして,筋のはたらきを教えようとする目的で書かれたものがいくつか著されたことが大きい.ここに述べようとする「図説,筋の機能解剖」もそのひとつで,四肢と体幹の個々の筋が線画によって明確にかかれている.そこには筋の起始と停止,支配神経と血管が描写され,電気刺激に反応する運動点も書きこまれている.
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