Japanese
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特集 精神医学領域のリハビリテーション
精神障害者に対する作業療法―具体的な症例を中心にして
Occupational therapy for mental patient: Analysis of a case
鈴木 明子
1
Akiko SUZUKI
1
1国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院
pp.17-22
発行日 1968年4月9日
Published Date 1968/4/9
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518100094
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はじめに
精神障害者のリハビリテーションはそもそも病状が人間関係の円滑さを欠くものであり,病状によっては完全にもとにもどりがたいものも少くないようである.ここにあげる症例は医療チームの努力によって社会復帰のできた例の1つである.
場所はT.1病院(総合病院)の精神科病棟で男女計27名が入院治療を受けていた.
OTは著者,卒業生,学生2名が当り,患者には担当制を用いた.作業種目は木工,陶工,手芸,絵画,皮細工,紙細工,モザイク,習字,料理,レクリェーション,グループミーティングなどであった.
スケジュールは表1のようにした。
OTに使用した場所はデイルーム兼食堂の約8坪の部屋であった.
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