目でみる耳鼻咽喉科
特発性鼻中隔膿瘍
田中 久夫
1
,
今井 昭雄
1
,
中野 雄一
1
,
和田 好弘
2
,
佐藤 大三
2
,
鳥居 智子
2
1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学教室
2聖隷浜松病院耳鼻咽喉科
pp.896-897
発行日 1986年11月20日
Published Date 1986/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210211
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鼻中隔膿瘍(nasal septal abscess)は多くは外傷による血腫に感染が加わって生じたり,麻疹,猩紅熱,チフスなど急性特殊性感染症に続発する。しかしまれにははっきりした原因がなくとも起こることがある。
本邦では久保(1914)の報告が初めてであり以後いくつかの報告はあるが,最近のものはほとんどなくまれな疾患となっている。
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