特集 めまい—問診から治療まで
VII.実地臨床の実態
実地臨床におけるめまい診療の実態
三宅 浩郷
1
1東海大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.863-871
発行日 1986年10月20日
Published Date 1986/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210208
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I.はじめに
感覚器の疾患を取り扱う耳鼻咽喉科医にとってめまいの診療は実施臨床の対象として重要であるが,その実態の把握は行われていない。実際に耳鼻咽喉科一般開業施設におけるめまいを主訴とする症例は,内科などに比べて全対象症例に対する割合は非常に低いものと推察されるが,その実態は不明である。
今回日本耳鼻咽喉科学会企画調査部調査委員会編「耳鼻咽喉科医育・医療施設・開業医および疾患の実態調査」(昭和59年3月),厚生省大臣官房統計情報部編「社会医療調査報告」(昭和50〜58年),日本耳鼻咽喉科医会連合会資料集「全国公立学校共済組合診療報酬請求明細書調査報告」(昭和50〜60年度),および東海大学医学部耳鼻咽喉科外来に昭和59年度受診した臨床資料などの資料をもとに,実地診療におけるめまい診療の実態について検討を加えてみた。
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