鏡下咡語
局所麻酔剤コカイン百年に因んで
牟田 実
1
1牟田耳鼻咽喉科医院
pp.146-147
発行日 1985年2月20日
Published Date 1985/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209918
- 有料閲覧
- 文献概要
1884年(明治17年)9月15日,ハイデルベルクにおけるドイツ眼科医会で,ウイーンのCarl Kollerはコカインの眼に対する麻酔効果を発表した。これは局所麻酔の最初の学会発表であり,局所麻酔による新時代の幕開けとなった。この局麻剤はただちに耳鼻咽喉科の処置,手術に応用され,永年の間耳鼻科医の良き伴侶として賞用された。1984年(昭和59年)はコカイン百年にあたる。これを機会に往年の耳鼻咽喉科の歩みを振り返ることにしたい。
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.