特集 滲出性中耳炎—最新の知見—
II.成因と病態
アレルギーとの関係
高橋 光明
1
,
海野 徳二
1
1旭川医科大学耳鼻咽喉科
pp.765-769
発行日 1984年10月20日
Published Date 1984/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209843
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
滲出性中耳炎の成因については,従来,耳管機能を重視するもの,アレルギーを重視するもの,感染を重視するもの等があり,結論は得られていない。アレルギー関与についても種々のタイプのものが考えられてきた。Coombs & GellのI型アレルギーと滲出性中耳炎との関係は1947年のJordanらの報告1)をはじめ数多くある。本稿ではまずI型アレルギーに関する報告の概略を述べ,次にわれわれの教室での調査成績を報告し,他の型のアレルギーについても言及する。
Copyright © 1984, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.