目でみる耳鼻咽喉科
Bleomycin-iontophoresisによる口腔白板症の治療経験
横田 耕二
1
,
檜垣 清高
1
,
高木 範男
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科
pp.962-963
発行日 1982年12月20日
Published Date 1982/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209531
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口腔白板症に対する治療法としては,従来外科的に切除するか,軟膏療法が主体をなしていた。広範な白板症に外科的侵襲を加えると術後の瘢痕収縮の問題が残され,また軟膏塗布では,効果が不確実である。
筆者らは,口腔白板症数例にbleomycin-iontophoresisを適用し,良好な成績を得た。イオン導入器は,昭和化工製KANTOP ACE IIで,溶解液のbleomycin濃度は3〜5mg/mlを使用し,直流電流3〜5mA.持続時間3〜5分間で,週に2回行った。
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