特集 耳鼻咽喉科CT診断
CT読影の実際
唾液腺疾患
金子 敏郎
1
,
加藤 高行
1
,
笠井 創
1
,
石毛 俊行
1
Toshiro Kaneko
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科
pp.848-854
発行日 1982年10月20日
Published Date 1982/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.はじめに
唾液腺疾患診断で最も基本的な検査法は唾液腺造影法である。唾液腺造影像は各疾患の管,腺系病態を忠実に表現し,かつまた病変と顔面神経との位置関係を明らかにし得るから,手術操作をすすめる場合,いかなる部位で,いかなる配慮が必要かを術前に示してくれる点で不可欠の検査法である。
一方,最近画像診断法の進歩によってX線CT,RI診断,超音波診断なども唾液腺疾患の診断に利用されるようになった。とくにX線CTはルーチンの検査法として一般化しつつある。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.