特集 耳鼻咽喉科CT診断
CT読影の実際
側頭骨疾患
西村 忠郎
1
Tadao Nishimura
1
1名古屋保健衛生大学医学部鼻咽喉科
pp.803-811
発行日 1982年10月20日
Published Date 1982/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492209508
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I.はじめに
これまで側頭骨内画像診断法としては,Schüller法,Sonnenkalb法,Stenvers法,そしてMayer法などのX線単純撮影法とX線断層撮影法が主に用いられていた。しかし,最近のCTの発展には目覚ましいものがあり,側頭骨CTに対しても,高空間分解能特性を有するCTが開発され,側頭骨病変への一般的応用の段階に入りつつあるのが現状である。
最近2年間,筆者らも側頭骨における拡大CT撮影の基礎的研究ならびに臨床的応用のための検討を行っている。本稿では,正常例の側頭骨CTを供覧すると共に,疾患例の実際を代表例を挙げて解説する。
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