Japanese
English
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緑内障を伴つた反復性聴力障害の1症例
FLUCTUATING HEARING LOSS
小泉 智
1
Satoshi Koizumi
1
1信州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.961-964
発行日 1977年11月20日
Published Date 1977/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208585
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I.はじめに
感音性難聴で,可逆性に聴力が変動する,いわゆる反復性聴力障害が最近多く報告されている。難聴,耳鳴,耳閉塞感などの蝸牛症状のみで,めまいなどの前庭症状を伴わないのでメニエール病や突発性難聴との関係,病変の本態,病因などについて,これまでに多くの発表1)〜7)10)〜15)をみるが未だ推論の域を脱していない。これからも個々の症例,特に変わつた症状,所見を有する場合にはその1つ1つを分析することにより本病変の全体像が徐々に形成されてくるものと思う。われわれも最近,めまいを伴わない反復性聴力障害の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
Fluctuating deafness accompanied by glaucoma in man, aged 54, is reported. The author is suspicious of the existance of some relation between the two affections and, for which he has reviewed the literature for similar subject.
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