特集 外傷
顔面軟部組織の損傷
西村 善彦
1
1川崎医科大学形成外科学教室
pp.763-769
発行日 1976年10月20日
Published Date 1976/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208410
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顔面の軟部組織損傷を如何に処理するかについては,新鮮外傷例と陳旧外傷例とを区別して述べる必要がある。しかし新鮮顔面外傷は第一線の救急病院がその任にあたり,直接耳鼻咽喉科医が携わる例は少ないわけである。むしろ外傷により変形あるいは拘縮を来たした軟部組織の修復をどう行なうかという問題の方が,より密接であろうと思う。そこで,新鮮例については,概略のみにとどめ,二次的修正術の具体的方策については,幾分詳しく記述してみた。その中でも縫合法についての説明が,本文の主体となるところである。
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