Japanese
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特集 顔面損傷のファースト・エイド
軟部組織の損傷—眼部・涙器の問題
Management of injuries to the eye and adnexa
久冨 潮
1
Cho HISATOMI
1
1慈恵医科大学眼科教室
pp.1723-1731
発行日 1968年11月20日
Published Date 1968/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204729
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はじめに
眼科領域は眉,上下の眼瞼,眼球,眼窩内容,眼窩骨,涙道の範囲であるが,眼科領域にはファースト・エイドは無い.あるいは唯一のベストの方法・・まあ云わばラスト・エイドがあるのみである.
眼球の手術で何度も手術を行なつたといえば,視力は余り良くないという事は判つているようなものである.視力1.2を得られるのは1度あるいはせいぜい2度の手術で完成した時だけである.その点,眼瞼あるいは顔面の形成手術で最初から4回,5回の手術を予定して,1つ手術を行なう毎に次第に良くなつて行くというのとは大いに異なつている.したがつて外科でとりあえず手術して置いて,後で眼科へ回して本式に手術をし直すと云う考え方そのものを改める必要があるようである.
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