Japanese
English
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発作性頭位眩暈症
PAROXYSMAL POSITIONAL NYSTAGMUS
若山 徹
1
,
大谷 晃
1
,
関根 修二
1
,
岩佐 英之
1
,
清水 元博
1
,
馬場 俊吉
1
Toru Wakayama
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.171-174
発行日 1975年3月20日
Published Date 1975/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492208178
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I.はじめに
メマイを訴える患者のなかには,体や頭を一定の位置に変えるとメマイを訴えたり,眼振が誘発されたりするものがかなりある。この様な症例は1921年Bárány1)によつて報告されて以来数多くの報告がなされ,1952年にはDix & Hallpike2)によつて,メマイならびに眼振が頭位によつて発作性に出現し,頭蓋内疾患などを有せず,経過の良好なものに対して,positional nystagmus of benign paroxymal typeと名づけられた。
今回,われわれは,体や頭の位置を変えることによつてメマイおよび眼振が誘発される発作性頭位眩暈症49例について神経耳科学的検査所見を中心にその概要を報告するとともに文献的考察を行なつた。
The authors report 49 cases of spontaneous positional nystagmus with the results of their study upon them.
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