鏡下耳語
音の捉え難さ
岡田 諄
1
1東邦大学
pp.850-851
発行日 1973年10月20日
Published Date 1973/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207985
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音と一言で言うのはやさしいが,オージオメーターから出る音も,声の部分も,また,日常生活できかれるすべての音を媒介とするインフォーメションを構成する部分もみな音であり,日常,われわれが音によつてどの位助けられているかは計りしれないと思う。
長い間,音というものにとりくんできて,不思議に思いながら,どうしても解決できない現象がいくつかある。自分の考えの浅さからまた,音そのものに対するインフォーメーションの不足からこう考えているとすれば,読者に対しては甚だ申訳けないことであり,おわびとともにお教えも乞いたいところだ。
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