特集 耳鼻咽喉科手術の危険度
鼻
篩骨洞
窪田 一胤
pp.756-761
発行日 1969年10月20日
Published Date 1969/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492207355
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飾骨洞手術の危険性に関連した問題は,Ⅰ.危険部位の損傷防止,Ⅱ.損傷に対する処置,Ⅲ.損傷による合併症の治療。IV.紛争の処理など広い範囲にわたる。ここではそれらの内,危険部位の損傷を如何にして防止するかについて私見を述べ,ご批判をこうことにする。
危険部位の損傷防止に必要な条件は,1.解剖学的知識,就中危険部位に関する局所解剖の知識と,術前のX線像による構造の検討。2.危険防止を考慮に入れた操作の進め方と手技,3.危険部位に対する注意集中の在り方と注意の散漫を招く条件の排除などが挙げられる。
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