Japanese
English
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肋軟骨を用いた外傷性喉頭狭窄症の1治験例について
A SUCCESSFUL TREATMENT OF TRAUMATIC LARYNGEAL STRICTURE
岩沢 俊三
1
,
渡辺 常代
1
,
関根 亮蔵
1
,
須貝 六実
1
,
武本 欣也
1
Toshizo Iwasawa
1
1東京大学医学部分院耳鼻咽喉科
pp.683-688
発行日 1968年9月20日
Published Date 1968/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203997
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Ⅰ.緒言
声門狭窄の原因として挙げられている疾患のうちで先天性の奇型は稀なものであり,後天性狭窄の主な原因であつた喉頭結核は激減した。1964年にPennington1)はLooperやHolinger and Johnstonの論文をとり上げ,すでに1937年には喉頭狭窄の原因として外傷が炎症より多くなつており,1948年から1959年にみられた163例の喉頭狭窄では外傷57例,先天性61例,炎症43例,その他2例となつているという。加えて近年の自動車事故の増加はさらに,喉頭外傷とその後遺症の増加を招いていると思われる。われわれも最近,外傷性喉頭狭窄症の1例に皮弁導入と肋軟骨を用いた喉頭の形成手術を行ない好成績を得たので若干の考察を加えて報告する。
A case of traumatic laryngeal stricture that occurred in a man, aged 22,is reported.The stricture was surgically corrected by use of cartilagenous and dermal grafts.
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