Japanese
English
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1歳6カ月の幼児にみられた口蓋扁桃周囲膿瘍の1例
PERITONSILLLAR ABSCESS IN AN INFANT, AGED 18 MONTHS
近藤 正彦
1
Masahiko Kondo
1
1岩手医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.149-150
発行日 1968年2月20日
Published Date 1968/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203912
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Ⅰ.緒言
成人における口蓋扁桃周囲膿瘍はわれわれ耳鼻科医にとつてはたまたま遭遇する疾患で特別めずらしいものではないが,本症が乳幼児にみられることはきわめてまれなものとされている。また本症は一般に予後が良好であるが,抗生物質が発達した今日においても種々なる合併症を起こした場合には重篤な状態になることがあり得る。ことに乳幼児の場合は充分な注意をはらう必要がある。
上述のように乳幼児の口蓋扁排周囲膿瘍は成人に比較して非常に少なく,報告された統計では多くとも数%に過ぎず,5歳以下になればさらにまれとなり,とくに1歳未満のものは私が調べ得た本邦文献中,現在まで報告されているものは数例に過ぎない。
A case of peritonsillar abscess that occurred inan infant, aged 18 months, is reported. Peritonsillar abscess at this early age is indeed rare.
The chief complaint was difficulty in breathing. Thepatient made an uneventful recovery following incision and drainage of the abscess.
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