特集 耳鼻咽喉科領域における症候群
頸静脈孔症候群
pp.1303-1305
発行日 1967年12月20日
Published Date 1967/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203873
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頸静脈孔を通る舌咽神経(第Ⅸ脳神経),迷走神経(第Ⅹ脳神経),副神経(第ⅩⅠ脳神経),およびそのすぐ近くを通る舌下神経(第ⅩⅡ脳神経)の障害によって起こるほとんど類似の症状を呈する症候群を総称していう。
これらの脳神経は,その延髄核が相互に隣接していること,頸静脈孔またはそのすぐ近くを走行していることなどから,比較的小さい病変でもそのうちのいくつかが侵されることが多く,障害された神経の種類と部位の組合せにより,次のごとき名称で呼ばれている(第1図参照)。
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