新刊紹介
—Gerhard Böhme—Störungen der Sprache, der Stimme und des Gehörs durch frühkindliche Hirnschädigungen
大和田 健次郎
1
1東京学芸大学言語指導研究施設
pp.549
発行日 1967年5月20日
Published Date 1967/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203779
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- 文献概要
本書は近年注目されてきた領域として,小児精神神経学的にfrühkindliche Hirnschädigungと診断された小児またはその既往を持つ成人802例について耳科学的,音声言語学的方法で検査した結果をまとめたものである。対照として脳損傷のない異常分娩と中枢神経系炎症の既往のある262例が比較されている。frühkindliche Hirnschädigungとは出生前期,出生周辺期,出生後期における種々の原因による脳障害をいう。この場合検査時期が後期になるほど,脳損傷がいつ起こつたかということの分類が困難であろうと思う。
言語音声,口蓋,聴器などの機能障害がおこる原因について次のようにあげられている。
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