特集 形成と機能訓練
形成
上顎切除後の顎補綴
加藤 吉昭
1
1日本大学歯学部補綴学教室
pp.1293-1300
発行日 1966年12月20日
Published Date 1966/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203698
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Ⅰ.はじめに
顎切除後の顎補綴の目的は主に腫瘍による歯の欠損のみならず,顎およびその隣接組織の欠損にたいしても人工代用物で補なつて整形し,喪失したあるいは障害された諸機能すなわち食物摂取,咀嚼,嚥下,発音等の機能障害および外観を回復させることを主目的としている。
顎骨の欠損部のみの補綴で止まれば幸であるが,皮膚切開による口外法で手術される場合が多く,したがつて切除量も大きくなるので顔貌がみにくくなり,義歯調製が困難な症例すらある。
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