特集 再建外科
II.再建部位による再建材料の選択と再建方法
2.上顎の再建
竹市 夢二
1
,
亀井 壯太郎
1
,
小山 新一郎
1
,
花井 信広
1
,
多田 宏行
1
,
村上 信五
2
1名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科形成外科診療班
2名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.106-116
発行日 1999年4月30日
Published Date 1999/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901980
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はじめに
上顎の再建は,単純上顎全摘から眼球や顔面皮膚欠損,頭蓋・頭蓋底欠損に至るものまで様々なヴァリエーションに富んだ再建が求められる。そのための再建材料も軟部組織と硬性組織を有しているのは当然としても,それぞれが複雑な顔面の形態を再現できるだけの可塑性をもち合わせていなければならない。また,顔面の再建では色調と質感が重要であるし,眼瞼や外鼻の形態を再現しなければならないこともある。
再建材料を選択するにあたって,われわれは単純上顎全摘以下の欠損と拡大上顎全摘以上の再建では分けて考えており,顔面の再建材料はなるべく顔面に恵皮部を求めるようにしている。
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