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はじめに
昨年は「医学領域における国際学会の年」といわれたが,耳鼻咽喉科領域においても,夏の国際前庭シンポジアムを皮切に,秋の国際鼻科学会,国際オージオロジー学会京都総会,そしてその規模において最大といわれた第8回国際耳鼻咽喉科会議。さらに第11回国際気管食道科学会その他と誠に華やかに東西の高度の知識の交流がおこなわれ,それも学術のみならず国際親善の面からも多大の収穫を納めたものであつた。ところがいつの国際会議・会合においても事後いわれることであるが,言葉の不自由さは相当なものである。わが国の優秀な研究も,もう一歩のところで明快に表明,表現し得ない恨み,さほど難かしいことを質問しているのではないが,それに答える言葉を見出し得ぬ"まどろかしさ"はまつたく隔靴掻痒の感を強くする。これら英語による質疑応答も一寸した要領であるだけに,それを身につけてしまえばまずまず問題はないと思われる。英語による研究発表と討論の進め方の要点を記述し何かの参考としたい。
The authors noted the essential points in their experience incarrying out discussions in English, at the International Congresses. They have found that the study of text-books alone was not quite sufficient in finding adequate cases for illustration. They emphasized the necessity of having at conversational com-mand any number of essential technical terms in English.
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