特別寄稿
第11回国際エイズ会議(カナダ・バンクーバー)で研究発表して
吉宮 仁美
1
1横浜市戸塚保健所
pp.222-226
発行日 1997年3月10日
Published Date 1997/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901538
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はじめに
私は1994年,横浜において開催された第10回国際エイズ会議に参加しました。そのとき,この病気で多くの若者や両親が亡くなり生産年齢層が減少し国が滅びつつある世界の状況や,元薬物常用者だった人やセックス・ワーカーだった人たちが,この病気の予防やケアに熱心に取り組んでいる姿を見て感動しました。そしてこの会議に啓発されて,私たち横浜市戸塚保健所では親が家庭において,子供に性やエイズについて語れるようになるために区全体の小中学校のPTAに対して啓発教育を始めました。今度,私はこの事業と併せて行った「中学生と親のエイズ会話と関連要因についての研究」を,1996年カナダのバンクーバー国際エイズ会議のポスターセッションで発表する機会がありましたので,会議の様子や感じたことを若干述べたいと思います。
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