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外耳炎(真菌症)—中耳炎の術後を中心として
古内 一郎
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科
pp.1017-1026
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203506
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Ⅰ.はじめに
最近,鼓室形成術後の術後創腔(以下術腔と略す)の監理から再び真菌が注目されてきた。即ち術後,抗生物質,副腎皮質ホルモン治療による治癒機転遷延の原因,或は治癒後の再感染による糜爛,肉芽発生の原因に,真菌が関与することについては,既に山下1),Powel, English & Duncan2),Smyth3),山本4),隈上5)等によつて検討が加えられた。
かかる際の真菌は,内因性Candida又は空中由来の外因性真菌Aspergillus等が問題視されている。
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