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特集 実践! 外用薬をマスターする
《疾患別 使い方のコツ》
外耳・中耳真菌症
Fungal infections of the external auditory canal and middle ear
高橋 英里
1
,
金沢 弘美
1
Eri Takahashi
1
,
Hiromi Kanazawa
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
外耳道真菌症
,
中耳真菌症
,
浅在性真菌感染症
Keyword:
外耳道真菌症
,
中耳真菌症
,
浅在性真菌感染症
pp.990-993
発行日 2025年11月20日
Published Date 2025/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091434910970120990
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POINT
●耳鼻咽喉科一般外来における真菌症では耳真菌症が多く,なかでも外耳道真菌症が最も多く,中耳真菌症はまれである。中耳真菌症は主に鼓膜穿孔から真菌が中耳へ感染して発症することが多いため,外耳道真菌症の時点でコントロールすることが重要である。
●真菌症の治療は局所処置が重要であり,耳鼻咽喉科での丁寧な定期処置や自宅での軟膏の塗布が有効である。また,耳かきなどの皮膚への刺激となる行為をしないよう指導することも忘れてはいけない。
●糖尿病,腎障害などの全身疾患がある状態や免疫抑制下では,まれに中耳真菌症や深部真菌症へ発展することがあり,その場合には抗真菌薬の全身療法が必要となる場合がある。

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