今月の主題 感染症—治療の実際
臓器感染症の治療法
扁桃炎・副鼻腔炎・中耳炎・外耳炎
古内 一郎
1
,
馬場 広太郎
1
Ichiro FURUUCHI
1
,
Kotaro BABA
1
1獨協医科大学・耳鼻咽喉科
pp.1526-1527
発行日 1980年10月10日
Published Date 1980/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402216710
- 有料閲覧
- 文献概要
扁桃炎
急性扁桃炎は感冒などの上気道炎に併発しやすい.病型はカタル性,濾胞性,腺窩性に分類されるが,Waldyer咽頭輪への炎症波及によって,それぞれアンギーナをつけて呼称される.起炎菌はどのタイプもレンサ球菌,ブドウ球菌,肺炎球菌などであるが,βレンサ球菌による場合は症状が強い.
しかし,in vitroの陰窩内細菌培養では,多種の細菌が検出されグラム陰性桿菌などの咽頭常在菌の関与も考慮しなければならない.
Copyright © 1980, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.