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顔面神経麻痺の保存的療法
玉川 鉄雄
1
1東大物療内科
pp.937-944
発行日 1965年10月20日
Published Date 1965/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203496
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Ⅰ.緒論
顔面神経麻痺,とくに末梢性のものは日常みられる神経麻痺の中では最も多いものと思う。したがつてここで述べることも,Bell's palsyを中心とした末梢性顔面神経麻痺についてのことと御了承願いたい。
当教室で年間取扱われる顔面神経麻痺患者は,その年度によつて異なるが,大体150〜250名である。男女比,左右差ともに有意差を認めず,季節的変動については,一定した傾向があるように考えられ勝ちであるが,長い期間にわたる観察によると,その傾向も認められない。
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