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耳鼻科よりみた膠原病の臨床
井上 寿樹
1
,
安倍 達
2
,
坂倉 光蔵
1
,
勝 正孝
3,4
1川崎市立病院耳鼻科
2川崎市立病院内科
3川崎市立病院
4慶大内科
pp.1173-1179
発行日 1964年12月20日
Published Date 1964/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203363
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Ⅰ.はじめに
膠原病とはKlemperer(1942)1)がAcute collagen diseaseと言う論文の中で,従来あまり関係ないと思われた一連の疾患群を主として病理組織学的な共通所見でまとめ,Morgani以来のOrgan pathologyに対してSystem Erkrankungの概念を導入して樹立した新しい考え方である。
その病理組織学的共通所見としては結合織の細胞間質病変であるフィブリノイド変性に注目している。併しこの考え方が突然発生したわけではなく,そこに至る迄には長い歴史が存在している。
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