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PVA-I2の耳鼻咽喉科領域への応用
山中 泰輝
1
,
松森 晨一
1
,
小西 正孝
1
1奈良医大耳鼻咽喉科教室
pp.575-576
発行日 1963年7月20日
Published Date 1963/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492203079
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ヨウ素が殺菌,殺ヴイルス作用を有しかつ消炎鎮痛効果を併せてそなえていることは古くから知らされていたが,ヨウ素そのものの刺激性と毒性のため十分に活用することができなかつた。
これらのヨウ素の刺激性と毒性を著しく軽減しかつヨウ素本来の治療効果を発揮させるため,ポリビニルアルコールとヨウ素との包接化合物(以下PVA-I2)を臨床へ応用し副鼻腔炎,中耳炎,及び咽喉頭炎に使用したが,何らの刺激及び副作用も伴なわず治療効果を認めたので報告する。
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