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特集 第16回日本臨床眼科学会号(2)
一般講演
角膜ヘルペスの研究第5報—PVA-I2溶液の臨床的応用
Clinical Use of PVA-I2
北野 周作
1
,
金沢 俊和
1
,
春山 茂之
1
Syusaku Kitano
1
,
Tosikazu Kanazawa
1
,
Shigeyuki Haruyama
1
1日本大学医学部眼科
1Dept. of Ophthalmology, Nihon University
pp.317-321
発行日 1963年3月15日
Published Date 1963/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202673
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Ⅰ.緒言
ヨードのもつ刺激性と毒性を減じ,しかもいわゆるヨード効果を十分発揮できるといわれるヨード包接化合物が,最近諸種の細菌感染症ないしウイルス感染症に応用されている。われわれもヨード包接化合物の一つであるポリビニール・アルコール・ヨード,PVA-I2を用い,単純ヘルペス・ウイルスに対する抑制作用について検討しているが,第4報において有効ヨード濃度0.0125%以上で発育鶏卵漿尿膜上のpock形成が完全に阻止されること,PVA-I2溶液の点眼が家兎の実験的樹枝状角膜炎に有効であることなど,主として基礎的実験の成績に関し報告した。
今回はPVA-I2を臨床的に応用し,いささか知見を得たのでその治療成績について報告する。
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