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簡易双眼反射鏡
堀 治部
1
1堀医院
pp.1065-1066
発行日 1962年11月20日
Published Date 1962/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202961
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額帯反射鏡の中には,鏡面に接して取付けられた豆電球を光源とする一種の双眼反射鏡もあるけれども,之は乾電池を必要とし且光度にも限度があるために,日常一般に使用されているのは所謂単眼反射鏡であつて,凹面鏡の中心部に正円形或は楕円形の只一個の覗窓を有し被照射体の側方に位置する光源より来る光線を鏡面に受けて,之を被照射体に反射し,この反射光束の中心部より片眼を以つて観察する訳である。
この際他眼も同時に被照射体を補助的に観察することにはなるけれども,是は反射光束内部よりするのではなく,その光束外より被照射体を観察するのであつて,換言すれば,単眼反射鏡の場合は「明るい眼」と,「暗い眼」の2つを以つて同時に同一物を観察していることとなる。
A head-mirror for binocular use is devised by taking into consideration the distance be-tween the two inner canthus and that of the pupil in both eyes. Its use according to the author is simple and obviates the tiring ef-fect of monocular vision.
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