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耳管開放症について
市原 正雄
1
,
白倉 賢三
1
,
小松 晃
1
1昭和医科大学耳鼻咽喉科教室
pp.356-358
発行日 1959年5月20日
Published Date 1959/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202239
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I.緒言
耳管狭窄症が日常しばしば経験されるのに反し,耳管開放症は比較的稀である。
本症は耳管が常に開放していて,閉鎖出来ないもので1867年Gagoが報告し,次いでVoltolini,Buck,Bezold,Wagenhäuser,Zöllner,Shambaugh等の記載を見,本邦に於いては1950年高原教授の報告を以つて矯矢とし,以後其の報告も相次いで行われているが,猶其の数は20例に達していない。
私等は最近これが1例を得たので先人諸氏の報告に追加する次第である。
A case of abnormal patency of the Eustachian tube is reported. A review of literature of this country is effected with findings of 20 similar cases.
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