特集 喉頭腫瘍
喉頭血管腫に就て
長井 忠
1
1九州大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.456-459
発行日 1958年5月20日
Published Date 1958/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492202022
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緒言
喉頭良性腫瘍に於て線維腫竝に乳嘴腫は其の発生頻度が高く屡々認められるが,多数の拡張した血管を有する線維腫,或は新生血管に富む腫瘍等の血管腫に類似するものを除けば,真性血管腫の発生は甚だ稀である。
1876年Fauvelにより初めて喉頭海綿状血管腫が報告されて以来,Mackenzie(1880),Jurasz(1491),Chiari(1896),Jörgen Möller(1908),Kramer and Yankauer(1924),Kompanejetz(1926),Altrichter(1932),Agroskin(1937)等による記載が見られる。
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