座談会
第6回国際耳鼻咽喉科学会を語る
深町 正陽
1
,
古屋 光信
2
,
石井 俊次
3
,
柏戸 貞一
4
,
工藤 博敏
,
仁保 正次
3
,
西端 驥一
5
,
野口 渉
6
,
小野 譲
5
,
大和田 健次郎
5
,
大藤 敏三
1
1日医大
2東京(鏡友会)
3横浜(鏡友会)
4横大
5慶大
6横須賀(鏡友会)
pp.962-971
発行日 1957年12月20日
Published Date 1957/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201905
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大藤 本夕は皆様御多用中多勢の方が御出席頂きまして,有難うございます。この度ワシントンで第6回の国際耳鼻咽喉科学会がありましたについて,耳鼻科の皆様方がむかうにいらして,いろいろの所を見学したり,あるいは視察なさつてお帰りになつたのですが,我々といたしましては,いろいろの御感想を聴きたいと思います。それは必ずしも耳鼻咽喉科或は気管食道,專門領域のみに限られずに,いろいろのむかうの様子を旅行者としてお感じになつたことを是非お聞かせいただいたり,又将来欧米を廻られる耳鼻科專門のお医者さんの為何か御参考になるようなことをお話していただくということも,一つの眼目になる訳でありますが,どうぞそういう点で替る替るお話しあい願いたいと思います。今度は多勢の方がむかうに行かれましたが,その旅行団体の団長格でいらつしやつた西端先生に総論的なことを一応お話いただき,それから各個的にお願いじたいと考えます。
西端 今度の学会には恐らく日本としては今迄にない程沢山の出席者があつたという点で画期的なことだろうと思うのであります。私は学術会議の代表として参りましたので,団長は小野教授がなつて下さいました。羽田を出発しましてから一番目的の土地は何と中しましてもワシントンです。その後フイラデルフイヤその他の学会に御出席になつた方からいろいろお話があると思うのですが,矢張り中心点はワシントンであろうと思います。その他の場所のお話は時間の都合上なるべく簡潔に話していただぎたいと思います。
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