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北村式手術法の経験
市原 正雄
1
,
橘昌 夫
1
,
小松 晃
1
,
佐久間 義房
1
1国立千葉病院耳鼻咽喉科
pp.865-868
発行日 1957年11月20日
Published Date 1957/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201882
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序言
副鼻腔炎は幾多先学の研究にも拘らず未解決の分野が多数残され,其の治療面特に手術的療法は多岐に分れ,術式も多種多様であり,又その行わるべき範囲も亦,諸家の間に一致を見ていない。即ち術式としては,口腔よりするもの,鼻内よりするもの,顔面よりするもの,Paranasal法等がある。
一般には手術療法の対象となる慢性炎の大部分は上顎洞と篩骨蜂窠に於ける複合性副鼻腔炎で,更に節骨蜂窠の病変は前群後群同程度,乃至は前群が後群より高度な事が多い。その為手術効果を挙げる為には就中,前群の完全なる開放を期さねばならない。
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