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身体検査時に発見せる学童の耳内異物
田中 助一
1
1萩市
pp.254-255
発行日 1955年5月20日
Published Date 1955/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492201322
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1.緒言
耳内(外耳道)異物は動物性,植物性,鉱物性など種々雑多であるが,それが有生物であつたり大きい物であつたりする場合は,自覚症状があるので患者は早く受診するが,無生物であつたり,小さい物であつたりすると,自覚症状が無いために放置することが多い。余は学童の身体検査に際しては,この点に注意して異物をみとめたならば即座に除去することにしている。このようにして最近4年間に山口県萩市の学童16,781人を検診して,72例(0.4%)の耳内異物を発見除去したので,こゝに報告して参考に供したいと思う。
TANAKA finds 72 instances of foreign bo-dies that caused obstructions in the external ear canal. Out of 1678 pupils among the pri-mary grades examined for routine physical check up, covering the period of 4 years, 70 individuals 0.4 per cent are found to be thus affected.
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