--------------------
オーヂオメーター/結核の新藥—イソニコチン酸ヒドラヂツド
pp.294
発行日 1952年7月20日
Published Date 1952/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200700
- 有料閲覧
- 文献概要
オーヂオメータが正確な器械でないというような声が高い処から,Audiomaterの規格をきめようということで,音響学会が主となつて,これに数人の耳鼻科医が加わつて,検討している.この規格案は,米国の規格案を原案としているが,大体これに準ずるものになりそうである.
Audiometerの規格を作る上に於て一番問題になるのは正常者最小可聽音をどのようにきめるかという問題である.これは耳鼻科医がきめる問題であるが.我々の間でも,全国的に,正常者最小可聽音をきめねばならないようになつてきた.米国では,1137年かに,全国的に聽力検査を行つて,正常者最小可聽音をきめたので,これを標準Audiometerで各周波数できめて,これを各Audiometerに移しているようである.このようにすれば,各周波数について,聽力損失を正確に直読出来るようになる.今後のオーヂオメーターについてはこのようにすれば,各病院,研究室の横の連絡がとれるが,従来のものとの関係をどうするかが問題である.大きな目で見れば,最小可聽音が5db位違つても大差ないから,大体の0レベルをきめれば問題はないかもしれない.
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.