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システイン劑のアレルギー性鼻炎に対する使用例
吉田 祺一郎
1
,
万城目 登
1
,
寺尾 明夫
1
1大阪大学医学部耳鼻咽喉科教室
pp.135-137
発行日 1952年3月20日
Published Date 1952/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200641
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1942年フランスに於てB. N. Xalpemは抗ヒスタミン剤の合成に成功した、その後各国に於ても抗ヒスタミン剤の研究は急速なる発展をとげ,各種抗ヒスタミン剤の出現を見たのである.然し今日に於てはアレルギー性疾患に対する抗ヒスタミン剤の効果の限界も凡そ明らかに成り,単に対症的にアレルギー性症状を或る程度抑制するにすぎないと言はれているが,尚ほ各科領域に於ける抗ヒスタミン剤の利用汎図は相当に広い.
此れら抗ヒスタミン剤とは別に,10数年前よりアミノ酸及グルクロン酸の製剤が抗アレルギー性を有すると謂はれ,さらに此れに抗ヒスタミン性を有するシステインを加へるとより以上のアレルギー症状抑制効果がある事が明らかとなつた.
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