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副鼻腔炎に対するプロエツツ置換洗滌法の効果観察
松山 三千綠
1
1大阪市立医科大学耳鼻咽喉科学教窒
pp.346-348
発行日 1951年8月20日
Published Date 1951/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200536
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緒言
副鼻腔炎は耳鼻咽喉科臨床上大なる1分野を占め,その療法については曩に種々論議されている.近来一般に観血的療法に重きを置かれた傾向にあつたが,最近に至りペニシリン其他の化学的療法の登来によつて一定の効果が挙げられ,その療法る一般に重視されるに至つた.然し化膿性炎症の治療としては,原則として排膿を行うのが第1であつて,副鼻腔の如く外気と交通した空洞の炎症に於ては洗滌によつてよくこの目的が達せられる.従て副鼻腔炎の治療上洗滌療法をゆるがせにすることは出来ない.
所で洗滌法として従来一般に知られてめるのは,上顎洞に対する穿刺洗滌,或はキリヤン氏洗滌管による自然孔洗滌,又同氏洗滌管によるウエレミンスキー洗滌管による楔状洞洗滌である.しかるに最も罹患率の多いとされている篩骨蜂窠に対する特別の洗滌法がない.
MATSUYAMN reports the result of treatment of 74 cases of ethmoiditis dy Froetz' displacament drainage and, says that, the method has effective-ly established improvements of conditions which, heretofore, were deboid of rational methods of treatment.
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