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血管運動神經性鼻炎に對する「レスタミン“コーワ”」の治療成績
石井 英雄
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1東京大學醫學部耳鼻咽喉科教室
pp.199-201
発行日 1951年5月20日
Published Date 1951/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492200498
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所謂血管運動神經性鼻炎なる疾患が「アレルギー」性であるか否かについては議論のある所であるが,此處ではこの問題には深く觸れないで,次の樣な症候群をもつ症例を取扱うことにした.即ち嚏,多量の水樣性鼻漏及び鼻閉塞を相前後して起し,數日の間歇期をおく事もあるが相當長期に亘つて發作が連續し,旦鼻鏡検査により急性炎症の徴候の少いものである.唯「レスタミン」が抗「ヒスタミン」作用を有するという點から一寸述べておきたい事は,最近O. Godin and W. Cloeteusは毛細血管檢査法に立脚してとの疾患を衣の樣に分類している事である.(Acta oto-laryol.,1947)
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