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強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏の試用経験
THE CLINICAL EXPERIENCE OF STRONG RESTAMIN CORTISON "KOWA" OINTMENT.
小林 敏夫
1
Toshio KOBAYASHI
1
1名古屋大学皮膚科教室
1Dept. of Dermatology, Nagoya University
pp.1209-1211
発行日 1959年10月1日
Published Date 1959/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202678
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緒言
糖質ステロイドホルモンの中でもステロイド核のC-11位にOH基を有するhydrocortisone及びその誘導体が局所作用を有することをHollander1),Robinson2),Heilesen3)等が報告し,Sulzberger4)5)6),Alexander7)等によりhydrocortisone含有軟膏の卓越した局所消炎鎮痒効果が臨床成績として発表されて以来これらのステロイドホルモンを含有した軟膏剤は皮膚科領域で広く使用されるようになつた。最近では更にこれに抗生物質を加えて二次感染の併発した皮疹面等にも適応範囲の拡大を狙つた製剤が次々と現われRobinson10)11),Stritzler12),Shapiro13)等がこれらの軟膏の優れた臨床効果を記載している。本邦でも既に2,3のメーカーにより此の種の軟膏が企画されているが私等は当地の興和化学で試作した強力レスタミンコーチゾンコーワ軟膏を約半年間に亘り各種皮膚疾患に試用してみたのでその臨床経験を御紹介したいと思う。
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