臨床實驗
アレルギー性眼疾患に對するレスタミン「コーワ」の治療成績(第1報)
植村 操
1
,
石川 明
1
1慶應大學眼科
pp.450-452
発行日 1949年10月15日
Published Date 1949/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
毎年春先にはフリュクテンや鞏膜炎並上鞏膜炎外來患者が多い。現今之等の疾患は結核アレルギー性疾患と考えられ度重なる再發や經過永きによつて患者を惱ます疾患の一群である。私共は常々之等疾患の治療に留意し,其の再發を豫防し或は治療を短縮できないものかと考えて居つたのでちるが,最近米國のBenabrylと化學的同一藥品である邦製レスタミンコーワの提供の機會を得たので本質的に卓効あるかわ疑問であるが偶々結核アレルギー性疾患に使用し好結果を齋すことを知り得たので,未だ症例不充分ではあるが角膜フリュクテン五例,上鞏膜炎並鞏膜炎五例,計十例の實驗例を報告する次第である。
Copyright © 1949, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.