Japanese
English
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皮膚疾患に対するネオレスタミンコーワ注の使用経験
CLINICAL EFFECTS OF NEORESTAMIN (KOWA) ON VARIOUS SKIN DISEASES
速水 伸三
1
,
大原 一枝
1
,
今西 淑子
1
Shinzo Hayami
1
,
Kazue Ohara
1
,
Yoshiko Imanishi
1
1関西医科大学皮膚科教室
1Department of Dermatology, Kansai medical college
pp.671-674
発行日 1958年6月1日
Published Date 1958/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202292
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まえがき
皮膚疾患には周知の如く,所調アレルギー性と見做されるものが極めて多く,更にアレルギー発現の準備状態としてビタミン欠乏症(Polyavitaminosis)としてのみでなく,ペラグラを始めとしてStrycker-Halbeisen症候群,酒皶,痤瘡等々ビタミン特に所謂B2群の欠乏に直接間接に関係する皮膚病変は少くない。従って従来から皮膚科領域に於てはB2,B6を中心とするB群,多くの物質代謝に主役的役割を演ずる肝臓の機指亢進剤乃至は庇謹剤,皮膚神経症を中心として自律神経遮断剤乃至鎮静剤及び抗アレルギー剤が皮膚疾患の治療薬として多く用いられて来ている。
アレルギー性反応炎症が果してヒスタミン遊離に基いて発現するものであるか否かについては議論もあるが,ヒスタミンとアレルギー発現とは密接な関係のあることは否定出来ないように思われる。
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