Japanese
English
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Resitanの泌尿器科領域における応用
APPLICATION OF RESITAN IN UROLOGY
武田 祐寿
1
,
根岸 壮治
1
,
山田 集二
1
Hirohisa TAKEDA
1
,
Takeharu NEGISHI
1
,
Shuji YAMADA
1
1東京医科歯科大学泌尿器科教室
1Department of Urology, Tokyo Medical and Dental College
pp.1089-1092
発行日 1965年11月1日
Published Date 1965/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204213
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I.緒 言
泌尿器科領域において主として滑平筋の痙攣により惹起されると思われる腎疝痛,膀胱前立腺手術後の膀胱内凝血にもとずく排尿痛,留置カテーテルの刺激による強度のネラトン周囲痛,術後痛等に対してグレラン製薬より提供されたレジタンを使用する機会を得たのでその結果を報告する。レジタンは1—phenyl−2methylvaleric acid—β—diethyl aminoethyl esterでatropin様の副交感神経遮断作用とpapaverine様の筋直接作用を有する鎮痛剤で口渇感,羞明,心悸亢進,頭重感,ねむけ,脱力感等の副作用が少ないとされている。
投与方法及び効果判定基準
疼痛時10〜20mgの皮下注射又は経口的投与を行つた。効果の判定は患者の主観によるもので甚だ困難であるが一応患者の自覚症状に基準をおき,投与後疼痛の全く消失したものを著効軽減したものを有効,自覚症状の改善されぬものを無効とした。
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