Japanese
English
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泌尿器科領域におけるTanderilの応用
TANDERIL TREATMENT IN UROLOGY
斉藤 武志
1
,
大越 高光
1
,
渡辺 昌美
1
T. SAITÔ
1
,
T. ÔGOE
1
,
M. WATANABE
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Urological Clinic, Tohoko University School of Medicine
pp.407-409
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203498
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I.はじめに
最近感染に対する抗生物質の著しい発達は,従来困難とされていた手術に対してもその成功率をたかめ,また麻酔の発達と相俟つて,乳幼児或は高令者にも,必要な外科的処置が容易に行われるようになつた。一方泌尿器科領域で尿管,膀胱,尿道,包皮,陰嚢などに対する機械的刺激や外科的処置は,浮腫,血腫を作り易く,細菌感染とともに炎症を強度にし,治癒機転を遅延せしめるので,浮腫,血腫を出来るだけ作らないことが術者に要請されていた。近年,これら浮腫などに対しTanderilが有効であることが報告されており我々も藤沢薬品工業株式会社より本剤の提供をうけ種々の症例に使用した。その効果は良好で,術後の患者の苦痛は軽減し,手術創が一次的に治癒し,治療期間の短縮がみられたので報告する。
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