Japanese
English
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骨盤内諸臓器手術後に発生せる神経因性膀胱
NEUROGENIC BLADDER FOLLOWING OPERATION OF PELVIC ORGANS
千葉 隆一
1
,
五十嵐 邦夫
1
,
指出 昌秀
1
,
斉藤 武志
2
,
相沢 正俊
3
Riuichi CHIBA
1
,
Kunio IKARASHI
1
,
Masahide SASIDE
1
,
Takeshi SAITO
2
,
Masatoshi AIZAWA
3
1東北大学医学部泌尿器科学教室
2大原綜合病院泌尿器科
3八戸市民病院泌尿器科
1Department of Urology Tohoku University School of Medicine
2Department of Urology Ohara Hospital
3Depatment of Urology Hachinoe Citizen Hospital
pp.1007-1012
発行日 1965年10月1日
Published Date 1965/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204195
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I.緒 言
骨盤内臓器の手術,特に子宮,直腸の悪性腫瘍に対して行われる広汎性摘出術後に発生する排尿障碍は,その原疾患の性質上止むを得ないこととも老えられるがその治療面においてしばしば困難を感じ,患者の訴える愁訴も多く以後の日常生活を送るうえに不自由を覚え,さらには癌の再発によらずして尿路機能不全のため死に至るものさえあり,特に婦人科領域においては尿管,膀胱損傷と共に重大な泌尿器科的合併症の一つと考えられる。そのために泌尿器科医を訪れるものもまれではない。
我々は過去5年間に骨盤内諸臓器の手術後に発生した神経因性膀胱18例を経験し,その病態及び治療につきいささかの知見を得たと思われるので文献的考察を加え報告する。
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