Japanese
English
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Neuro-Behçet's syndromeによる神経因性膀胱の1例
A CASE OF NEUROGENIC BLADDER DUE TO NEURO-BEHÇET'S SYNDROME
千葉 隆一
1
,
斎藤 武志
1
,
相沢 正俊
1
,
五十嵐 邦夫
1
,
指出 昌秀
1
Ruichi CHIBA
1
,
Takeshi SAITO
1
,
Masatoshi AIZAWA
1
,
Kunio IKARASHI
1
,
Masahide SASHIDE
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine
pp.413-417
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204344
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I.緒 言
ベーセット氏症候群は別名muco-cutaneous—ocular-syndromeといわれるように,口腔ならびに陰部の潰瘍,眼の虹彩炎を三主徴候とする疾患であり,皮膚科,眼科医により報告がなされている。しかしそれのみでなく合併症として大関節1),消化管2),血管系3),神経系等全身性に変化の認められるものもあり,特にそのうち神経症状が表面に現われるものを一括してNeuro-Behçet's syndrome4)と呼称している。
その症状は脳,脊髄系の炎症様症状,或いは腫瘍症状,又は多発性硬化症様症状を示すものなど多彩であるが,私共はNeuro-Behçet's syndro—meに由来すると考えられる頻尿,排尿困難等の膀胱症状を訴えた1例を経験したので報告すると共に,多少の文献的考察を加える。
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