Japanese
English
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汎発性白癬菌性肉芽腫症の1例
A CASE OF GRANULOMA TRICHOPHYTICUM MAJOCCHI
野原 望
1
,
三浦 国輝
1
Nozomi NOHARA
1
,
Kuniteru MIURA
1
1岡山大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Okayama University Medical School
pp.369-373
発行日 1965年4月1日
Published Date 1965/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204057
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I.はじめに
白癬菌の真皮内への侵入ないしは移動によつて,そこに肉芽腫性病変を生じ,臨床的に結節,膿瘍,潰瘍などを形成する場合があることは,すでにGranuloma trichophyticum Majocchiの呼称のもとによく知られているが,そのうちかかる白癬性病変が皮膚の広面を侵して多数の肉芽腫を生ずるいわゆる汎発性白癬性肉芽腫症の報告例は,内外を通じて極めて少なく10),また治療的にもなかなか頑症とされているようであるが,われわれは最近本症の1例を経験し,かつグリセオフルビン投与により著明に軽快させることが出来たので報告する。
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