Japanese
English
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皮下結節を主徴とする血管炎について
ON ANGITIS PRESENTING SUBCUTANEOUS NODES
宮沢 偵二
1
,
熊坂 鉄郎
1
Teiji MIYAZAWA
1
,
Tetsuro KUMASAKA
1
1仙台逓信病院皮膚科
1Dermatologic Clinic, Senda Teishin Hospital
pp.291-298
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204042
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I.はじめに
私達は日常の臨牀に於て下腿に於ける皮下結節を主徴とする疾患中,結節性紅斑をおもわしめるが,それよりも経過が長く,そして紅斑,疼痛が著明でない症例,或は硬結性紅斑を疑診せしめるが潰瘍はみられず,しかも圧痛を有する症例,一言にしていうならば結節性紅斑と硬結性紅斑の中間型と見做されるが如き症例に遭遇する。当科9年間に於ける下腿の血管性結節性疾患は第1表の如く,27例であつて,中間型と見做される症例は6例を算する。このような疾患をどのように理解すべきであろうか。幸いにしてこれら全例に組織学的観察を行つたので,組織学的方面よりこの問題について検討してみたい。
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